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認知バイアス(アンコンシャス・バイアス)とは|意味や原因、対策法やバイアス一覧をご紹介。

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認知バイアスとは、人間がもつ思い込みからくる認知の歪みによって、不合理な選択・行動をとってしまう心理傾向を意味します。

本記事では、そんな認知バイアスの意味や原因、種類や対策について解説していきます。

 

Contents

認知バイアスとは

認知バイアス(アンコンシャス・バイアス)とは、人間が「思い込み・先入観・偏見」の類をもつことで、各々が異なる認知の歪みを起こし、不合理な「選択・思考・行動・発言」に至る心理現象、または、何らかの原因から認知を歪めてしまう(思い込みや偏見をもってしまう)ことのいずれかをさします。

具体的には、各々がもつ独自の「偏見・思い込み・先入観」からくる物事や情報の「捉え方・考え方(とっさの変換など)」によって、認知の歪みが生じ、さまざまな言動へ変化していくことに該当します。

認知バイアスは、別名「アンコンシャス・バイアス」とも呼ばれる認知心理学における理論の1つで「社会心理学」の用語としても使用されています。

認知バイアスは “常識がある種、偏った考え方” であるように、誰にでも起こりうる心理現象です。

 

 

 

認知バイアスに陥る原因は?

  1. 人生観
  2. 二重過程理論
  3. 欲求の類い

 

1. 人生観

人生観とは、人間ひとりひとりが、自分自身の人生や人間全般の人生について抱く諸観念のこと。人生の見方。人生についての理解・態度。

引用:人生観 – Wikipedia(ウィキペディア)

上記の定義はすこし難しく感じますが、要するに「各々が歩んできた人生を基にした考え方」という意味です。

また、人生観により認知バイアスが起こる原因は「各々の経験から、物事をみたり判断してるから」です。

例えば、自分の人生で得た経験をもとに「こういう時や場合は、大体こうだろう」といった予測や考えをもつことは多いでしょう。

そのため「各々が独自の見解で、それぞれ違うものをもってる」という状態が起きてしまい「あらゆる認知→言動」へ変化していくわけです。

このように人は、どんな物事をみるときでも自身の経験測に頼ってしまうため「自分の中で確立された思い込みや先入観」というものの中だけで判断してしまう生き物なのです。

 

 

2. 二重過程理論

二重過程理論とは、人間に備わっている2つの思考システム(考え方)という意味です。また、1つは「システム1:無意識・早い思考」2つめは「システム2:意識的・遅い思考」と呼ばれており、それぞれ違った特徴をもっています。

システム1

システム1は「直感的な思考(無意識的)」で、これまでの経験から感覚的に「即断する」というもの。(上記の人生観も含まれます)例えば、日常生活での何気ない会話や意思決定においては「あまり考えず、感覚的に思ったことを発言したり、深く考える機会をもうけない」ということも多いでしょう。このように、瞬時に繰り返すコミュニケーションなどがシステム1によって行われるわけです。

システム2

システム2は「論理的な思考(意識的)」で、あらゆる情報を集めたり持っている知識から道筋を立てて、その中で思考し決断するというものなどです。例えば、重要な決断においては「知識を借り、情報を調べて、慎重に判断する」といった事をおこなうでしょう。このように、意識的に思考し物事を行うことなどが、システム2の遅い思考というわけです。

人間には、脳がエネルギーを節約しようとする働きが備わっているため、思考することを避けたり考えることを嫌うようになります。

ですから、多くの決断をシステム1に頼ってしまうというのが、人間の思考パターンの特徴であり「それが人生観(経験則)でもある」というわけです。

ゆえに「こういう時や場合は、大体こうだろう」といった無意識の思考(人生観)へ移行するというメカニズムが生じてしまい、さまざまな偏見(認知バイアス)に陥るわけです。

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3. 欲求の類い

欲求とは、人間がもっている「〇〇したい」という意思や気持ち・感情を表すもので、これらを総じて欲求や欲望の類いの言葉で表現します。また欲求といっても多岐に渡り、現在(2023年の段階)では、およそ70種類はあるといわれています。

例:「誰かに認められたり褒められたい」とおもう承認欲求や、本能的に「食べたい」とおもう食物欲求(いわゆる食欲)などに該当します。

こうした欲求があらゆる条件下で作用した結果、認知バイアスに陥るわけです。

例えば『人は「言葉」と「行動」が異なってしまう』ということも少なくありません。

「言葉」と「行動」が異なる例

「言葉」と「行動」が異なる例

上司は、自分は「絶対に迷惑行為をしない人だ」と日頃から言ってはいるけど、時間がないときは順番を守れず、仕事でミスや間違いを連発したり、納期をすっぽかしてしまうなど、他人に迷惑をかけることもある人だ。(だが、そんな人間性の感じる部分が好きだと思う部下の発言)

また、この上司の例では「言葉=正当化したい」と「行動=我慢できない」のどちらにも欲求が混じっており、こうした欲求があるために言動の矛盾が生じてしまっているわけです。そして、最終的には「様々な認知バイアスとして説明できる現象」となっていきます。

それでは、欲求からくる「確証バイアス」の例を参考に、欲とバイアスの関係性を理解しましょう。(※確証バイアスとは、都合のいい情報だけをみて、そうでない情報はみない、無意識的に入っていこないバイアス。)

議論の例

『信じている情報を提示したが「それは間違っている」と正しいデータを持ち出され否定された』という状況下で働く確証バイアスの事例。

自分が信じてるものを肯定する情報だけを集め、そうでない情報(提示された根拠のある正しいデータ)には、批判的になったり、間違いを探そうとします

その結果、信じている情報に対して肯定される情報・意見だけを集めて言いくるめようとしたり、またそうでない情報・意見は聞き入れられなくなったりします。

上記の例では、人間に備わっている「自分の行動・発言は正しいものでありたい」という欲求が働いた結果「自分の意見が正しい、または間違いを認めたくない」という気持ちになってしまい、確証バイアスを引き起こしたわけです。

このように「欲」というものも、様々な認知バイアスの原因の1つになり得ることが多くあります。

 

 

 

認知バイアスに陥らないためには?

  1. クリティカルシンキング
  2. 事実と感情を分ける
  3. メタ認知を鍛える
  4. 知識を蓄える

 

1. クリティカル・シンキング

クリティカル・シンキングとは、物事の現状に対して批判的に見たり考える思考を表します。

例:前提となる物事に対して「そもそも、これはなぜそうなるのか?」や「こんな方法でも良いのではないか?」といったように、前提自体を疑ってみたりあらゆる角度からの考え方で物事をみる行為を意味します。

クリティカル・シンキングをもつことで、そのときの心理状態が明確になり、論理的かつ合理的に判断することが可能になるため、認知バイアスの対策として効果的です。

例えば「感情に任せて行動してしまったために、いま苦労してるな」と後悔したエピソードは、誰しも1つは持っているのではないでしょうか。

しかしこの時、クリティカル・シンキングを用いて考えていれば「イライラしてるけど、自分の認知が歪んでいるだけかも」という風に判断することができていたかもしれません。

このように「合理的な思考・判断」をしていくには、クリティカル・シンキングという批判的な考えが効果的となるため、うまく活用することで認知バイアスに陥りにくくなります。

 

2. 事実と感情を分ける

「事実と感情を分ける」とは、事実=実際に起こった出来事と、感情=自分の気持ち・思いや欲を切り分けて考えるという意味です。

人は「感情でモノを購入する」と聞いたことがある方は多いと思いますが、これは物事を判断するときにもいえることです。

誰でも、衝動買いしちゃったことや、後々「なんでこんなモノ買ったんだろう?」って思ってしまうようなことはありますよね。

物事を判断し選択する行為も買い物と同じなため、適切な選択をおこなうには「事実であるか?」「感情であるか?」を分けて思考する必要があります。

また「感情による判断=欲求の類いからくるもの」ということも、分けて思考する理由の1つです。

ですから、分けて思考することを意識することで欲求の類いの認識もでき、それに伴って感情も見えてくるので、適切な選択がしやすくなるでしょう。

 

3. メタ認知を鍛える

メタ認知とは、「自分の認知状態を認知する」という意味で、要約すると「自分を客観視する能力」という意味の言葉です。

例:自分のことを客観的に、他者(第三者目線)からみたり物事を捉えることに該当します。

メタ認知を鍛える理由は、「感情と事実を分ける」「クリティカル・シンキング」の2つを可能にするため(両者の具体的なやり方)です。

人間は、「こうしたほうが良い」とわかっていても、理屈で動けるほど単純な生き物ではありません。

そのため、メタ認知というスキルを鍛えて「第三者目線」を可能にすることで、感情コントロール能力を向上させ、適切な判断へもっていけるようにしやすくするのです。

 

4. 知識を蓄える(認知バイアスを学ぶ)

  1. 知識量=問題解決になる
  2. 知識が潜在意識として働く
  3. 知識量が偏った考え方を防ぐ

長期的に改善していくには「知識を蓄える」ということが上記3つの理由から効果的だといえるでしょう。

1. 知識量=問題解決になる

そもそも論ですが「知っていることが多い・知識がある」ということは、物事においての選択肢が増えるということであり、イコール必然的に防げる問題も比例して多くなるということです。

そのため、持っている知識を意識しながら「日々の行動や考えに取り入れていく」というだけでも、認知バイアスに陥りにくくなります。

例えば、認知バイアスというものを知ってるだけで「いま、陥ってるかもしれない」とか「この感情は誰にでも起きると思っていたけど、自分の勘違いが原因なのかもしれない」というように、知識が1つあるだけで考えが増えて、それに伴い問題解決できる量も多くなっていきます。

2. 知識が潜在意識として働く

潜在意識とは、自覚されていない意識のことである。主に、自身の過去の経験などをもとに(無意識のうちに)蓄積された価値観・習慣・思い込みなどによって形成されるとされる。

引用元:Weblio辞書

人間には、潜在意識といわれる「自覚のない時にはたらく意識」というものがあります。

例えば「今日のラッキーカラーは緑です」と言われたら、一日中、緑のものが目につくでしょうし、車好きが道を歩けば音や視界から、車に関連するものに目がいってしまうでしょう。

このように「無意識だけど、どこか片隅にある意識」というものが潜在意識であり、知識を蓄えるということは「潜在意識として定着する」ということでもあるため、日常のあらゆる意思決定に影響を与えます。

ですから、知識量が多いほど「無意識下でも偏見を妨げる役割を果たす」ということが可能になり、認知バイアスの改善・脱却に役立つでしょう。

3. 知識量が偏った考え方を防ぐ

知識量が多ければ多いほど、あらゆる物事において別の「視点・角度・可能性」といった視野が広がるため、他者の行動や自分に入ってきた情報に対して、様々な視点から広く見ることができるようになり、偏った思考(認知バイアス)の対策となるでしょう。

このように「知識を蓄える」ということは、長期的にみた改善方法として3つの要因があるため「認知バイアスの対策」として効果的だといえます。

 

 

 

認知バイアス一覧

ここでは、数多くある認知バイアスの一部をご紹介します。

 

1|ハロー効果

ハロー効果とは、ある特定のものを評価する時、一部の目立つ特徴に大きく影響を受け、その他の部分への評価も「一部の目立つ特徴」と同様に評価してしまいやすくなる認知バイアス

美男美女に対して「性格もいいな」と感じたときは、ハロー効果を疑った方が良いかもしれません。

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2|知識の呪縛

知識の呪縛とは、人が他人とコミュニケーションを取るさい、自分の知っていることは他者も知っていると思い込み、知らない状況を想像できなくなる認知バイアス

日常で「なんでわからないの?」こんなこと「当たり前でしょ?」と思うことを相手が知らない場合、知識の呪縛を疑ってみる方が良いでしょう。

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3|バーナム効果

バーナム効果とは、誰にでも当てはまる内容のことでも「ズバリ自分のことだ」と思い込んでしまう認知バイアス

占いや会話で「言い当てられた」と感じたら、バーナム効果を疑ってみる必要もあるでしょう。

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4|確証バイアス

確証バイアスとは、自分にとって都合のいい情報だけを集め、そうでない情報、都合の悪い情報はさけたり、見ないようになってしまう認知バイアス

理屈の通った意見が受け入れられない時は、確証バイアスを疑ってみるほうが良いでしょう。

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5|偽の合意効果

偽の合意効果とは、自分のなかで考えることや常識は、他者と同じ、もしくは多数派だと思い込む認知バイアス

なんで「そんなこともわからないの!?」と感じたり、普通「そうするでしょ」と思った時は、偽の合意効果の可能性があります。

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6|成果バイアス

成果バイアスとは、結果のみを評価してしまい、過程などの部分は無視したり、軽くみて考慮しないようになる認知バイアス

無意識に結果を強く評価してしまった時は、成果バイアスを疑って、結果の背景に目を向けてみると良いでしょう。

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7|正常性バイアス

正常性バイアスとは、予想外のできごと、ネガティブなできごとに対して、「自分は大丈夫」「これはありえない」といった、思い込みや先入観をもってしまう認知バイアス

災害時は特には、「危ないかもしれない」と常に危険を想定し、意識して行動すると回避できます。

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8|後知恵バイアス

後知恵バイアスとは、起こった出来事に対して「やっぱりそうなると思っていたよ」と、あたかも予測できていたかのような口ぶり・思考になる認知バイアス

ことが起きてから、つい「やっぱりね」と言いそうになったら、後知恵バイアスが働いているのかもしれません。

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9|バンドワゴン効果

バンドワゴン効果とは、何らかの選択肢があるとき、新たな選択者は「先に多数の人が選択したものを選びやすくなる」という認知バイアス

周りの人が使ってるサービスや物を選択しそうになった時、バンドワゴン効果を疑ってみて「本当にこれが良いのか?」を考えてみましょう。

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10|敵意帰属バイアス

敵意帰属バイアスとは、他者の言動に対して「悪意によるものだ」「敵意を持っている」と思い込んでしまう認知バイアス

「何気なく言ったことで、怒らせてしまったかも」というときは、相手に敵意帰属バイアスを働かせてしまったのかもしれません。

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11|現状維持バイアス

現状維持バイアスとは、現在の状態を維持しようとしたり、変化を拒んで現状維持を望む認知バイアス

「格安SIMがいいと分かっているけど、めんどくさい」などというように、新しい物事が不快に感じて「今のままでいいや」思って現状維持を選ぼうとした時は、現状維持バイアスが働いてるのかもしれませんね。

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12|自己奉仕バイアス

自己奉仕バイアスとは、成功したときは「自分の能力によるものだ」と思い込むが、失敗したときは「自分じゃどうしようもないことだ」と、外的要因だと思い込む認知バイアス

失敗の言い訳をしてしまったときは、自己奉仕バイアスを疑ってみることも大切です。

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13|ダニング=クルーガー効果

ダニング=クルーガー効果とは、知識や能力が劣る人ほど、自分を過大に評価してしまう認知バイアス

新しいことを初めたときに「私って凄いかも」と思ったら、ダニング=クルーガー効果が働いている可能性があります。

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14|反復バイアス(真実性錯覚効果)

反復バイアス(真実性錯覚効果)とは、人が同じ情報を繰り返し見聞きすることで「正しいものだ」と錯覚してしまう認知バイアス

普段から、よく耳にしたり目にするものを「正しい」や「間違いない」と思い込んでいたら気をつけた方が良いかもしれません。

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まとめ

認知バイアスとは、人間が「思い込み・先入観・偏見」の類をもつことで、各々が異なる認知を起こし、不合理な「選択・思考・行動・発言」に至る心理現象。

そのため、間違った認知や解釈をしてしまった時には「何らかの思い込みがないか?」冷静になって考えてみましょう。また、改善・対策する方法についても参考にしてみてください。

のり

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

本記事が、読者さんのお役に立てると幸いです。

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