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現状維持バイアス|新たなものを否定する心理とは?意味や原因、具体例や対策法について解説。

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現状維持バイアスとは、将来得すると分かっていてもなお、現状を維持し、変化を拒もうとする心理傾向です。

本記事では、その意味や原因、具体例や対策について解説していきます。

 

Contents

現状維持バイアスとは

現状維持バイアスとは、人間は将来的利益を感じても、変化を拒んだり現状を維持しようとする心理現象

例:新しい物や技術、テクノロジーなどを「好まない、導入を避ける、使おうとしない」といった行為をすること。このように、新しいモノが良いとわかっていても、現在の状況に問題がなければ変化を拒む心理が現状維持バイアスです。

現状維持バイアスとは、主に「社会心理学」や「認知心理学」における用語1つであり、認知バイアス(アンコンシャス・バイアス)の一種です。

 

現状維持バイアスの提唱者は?

提唱者と称される方は諸説あり、下記では2つの説をご紹介します。

1つめは、1988年に「リチャード・ゼックハウザー(Richard Zeckhauser)」氏と「ウィリアム・サミュエルソン(William O. Samuelson)」氏による論文(Status quo bias in decision-making:意思決定における現状維持バイアス)で提唱された理論とされています。

2つめは、1991年にレイモンド・ハートマン(Raymond Hartman)氏による「カリフォルニアの電力会社から電力供給を受けている人を対象に、現在の電気プランに対してより良いプラン別の選択肢を提示したところ、半分以上が現在のプランのまま選択を留めた」という実験から提唱されたと考えられています。

 

 

 

現状維持バイアスが起こる原因

  1. 本能
  2. 損失回避
  3. デフォルトの維持・慣れ親しみを好む2つの傾向

 

1. 本能

旧石器時代など(昔の人々)は、常に危険と隣り合わせの環境にいたと考えられています。そのため人は、安全な状況を作り、その状態を維持することで生きながらえてきました。また、これを繰り返すうちに「人間には現在の状況に問題がなければ、その現状を維持しよう」といった生存本能が備わっていったわけです。

これを、現代では「いまの状況に問題がなければ、変えなくて良いよね」という感覚的なものとして残っているため、本能的に将来の向上を目指すより、現状を維持しようとする働きが生じるというわけです。

 

2. 損失回避

損失回避とは、人間は将来得することより、損の方にストレスを大きく感じてしまうため、損失を避けるための様々な言動へ変化するという心理現象。

また、現状維持バイアスが起こる理由の1つとして、この損失回避が関係していると考えられています。なぜなら、人間がなにかを選択するとき、無意識に「得をするか?、損をするか?」を迫られているからです。

そして、このときに少しでも損を感じれば「現状を維持する方がましだ」と思うのが人間に備わっている心理となります。ですから、損失回避が「現状維持バイアス」の原因の1つであると考えられているのです。

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デフォルトの維持・慣れ親しみを好む2つの傾向

デフォルトの維持

デフォルトを維持する傾向とは、人には元々あるもの、それが例え変更可能であるものだとしても、維持しようとする心理的傾向を持っているというものです。

慣れ親しみを好む

慣れ親しみを好む傾向とは、人は慣れ親しんだものを好み、そうでない不確実で不明なよく知らない要素に対しては、不安を感じてしまうため「慣れ親しんだもの」を選ぶ傾向にあります。

この2つの要素は、人間に備わる「防衛本能」からくるものだと考えられます。なぜなら「思考停止で上記2つの選択をおこなうこと」によって、日常生活での不安やストレスを感じずに済むからです。

私たち人間は、日常のちょっとした出来事に対して「不安やストレス」をいちいち感じていては、心身ともに正常な状態を保つことが難しくなってしまいます。そのため、こうした傾向を持つことにより心身を守っているわけです。

 

 

 

現状維持バイアスの具体例

  1. 固定費の見直し
  2. 日常での意思決定

ここでは、上記2つの具体例・事例をみていきましょう。

 

1. 固定費の見直し

例えば、無駄な出費を抑えるには「格安SIMが良い」とわかってはいるが、大手キャリアを使用している。

電気代を下げるには、使い方を考えるより「電気会社を変更した方が良い」とわかってはいるが、契約時のまま。

など、これらの「面倒くさい」という気持ちや「今のままで良い」と否定する現象は、現状維持バイアスによるものです。

 

2. 日常での意思決定

ほとんどの人は、普段いくお店や飲食店が、おおよそ決まっており、買う物もほぼ同じものが多いでしょう。

本来であれば、常に色々なものを試してみて、その中から良いと思う物を選ぶほうが適作です。

しかし、よく行くお店、よく買う物など、これらを統一させてしまうのには、現状維持バイアスが働くからです。

 

 

 

現状維持バイアスの対策方法とは

現状維持バイアスの対策として、「損失回避を逆手に取る」という方法が効果的でしょう。

これは、現状を維持するメリット・デメリットと、変化するメリット・デメリットを可視化し、どちらのほうが得か損かを明白にして、行動をうながしていくやり方です。

このようにすることで、現状維持の損が明確になり、その損を避けようとする仕事内容が働くため、現状維持バイアスから抜け出しやすくなります。

 

 

 

まとめ

現状維持バイアスとは、将来得すると分かっていてもなお、現状を維持し、変化を拒もうとする心理傾向です。

しかし、人生において時には挑戦し、新しいことに触れて成長していくことも重要なため、意識的に違うことをしていく考えも大切になるでしょう。

のり

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

本記事が、読者さんのお役に立てると幸いです。

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