本来メディアとは、事実をそのまま報道するのが、あるべき姿ではないだろうか。
もちろん、SNSのような誰でも介入できる媒体に、それらを求めることは難しい。
がしかし、テレビや新聞といった一方通行なものはどうだろう。
事象を本来の姿でではなく、事実を真実としてではないように。
偏向で誤解を生む内容が無数にあったとしたらどうだろう。
気づいた頃には時すでに遅く、手に負えない社会になっていたらどうだろうか。
私は、ひどく悲しみ、怒りや憎しみを持つと思う。
これは、そうならないために知っておくべき前提知識。
そして、 自分の考えや意見を形づくるうえで欠かせないものだ。
なぜなら、自ら考え、分析できる者は強いから。
皆が「わからない」と投げ出し、周囲の意見に流される中で、真実を見つめ、最適な答えを導き出すことができる。
私は、これを読むあなたには、そういう人間であってほしい。
あなたは皆に同調し、多数の意見を信仰するか?
それとも、真実と向き合い、最適解を見出す側に立つか。
誰かにではなく、今ここで、自らに問いてみて欲しい。
プロパガンダとは

プロパガンダとは、特定の思想・信念・行動を人々に受け入れさせることを目的として行われる情報操作や宣伝活動のこと。客観的な事実よりも感情に訴える手法が多く、政治・戦争・広告などの分野で用いられる。主な目的は、大衆の意見や行動を意図的に誘導することにある。
- ホワイトプロパガンダ
- 情報の発信源が明示されており、事実に基づくが、特定の立場を有利に見せるよう意図された宣伝。
- ブラックプロパガンダ
- 発信源を偽装し、虚偽情報や誤解を意図的に広める宣伝。敵対勢力を混乱させたり信用を失わせたりするのが目的。
- グレープロパガンダ
- 発信源が曖昧で、真実と虚偽が混ざった情報。信ぴょう性があるように見せつつ、特定の方向へ世論を誘導する。
- 政治的プロパガンダ
- 政治的目的(政権維持・選挙・政策支持など)のために行われる宣伝活動。
- 戦時プロパガンダ
- 戦争中に敵を悪魔化し、自国の正義や士気を高めるために行われる宣伝。
- 商業的プロパガンダ
- 商品やブランドの印象を操作して購買行動を促す宣伝。
- 文化的プロパガンダ
- 映画・音楽・芸術などを通して、国家や思想を好意的に印象づける。
- 宗教的プロパガンダ
- 宗教的信念や価値観を広めることを目的とした宣伝。
- 社会的プロパガンダ
- 人々の社会的価値観や行動様式を形成・維持するための情報操作。
プロパガンダで利用される心理現象

同調圧力
同調圧力とは、周囲と違う意見を避け、多数派に合わせようとする心理。集団の中で孤立を避けたい気持ちが働く。
ハロー効果
ハロー効果とは、一つの良い(または悪い)印象が、全体評価に広がる心理。外見や肩書きで人を判断してしまう傾向。
集団極性化
集団極性化とは、同じ意見を持つ人たちが集まると、考えがより極端になる現象。SNSなどで問題視される事象やニュースに対して、本来もつ複雑性を無視し、端的でわかりやすい結論や、極端な方向へ偏る傾向。
偽の合意効果
偽の合意効果とは、自分の考えを多くの人が共有していると錯覚する心理。社会的支持があるように感じて安心したり、自分の常識や「こうあるべき」という思考が他者と同じ、もしくは、多数派で正常であると思い込むこと。人は、自から感じた経験や持っている情報というフィルターでしか物事を図れない。
確証バイアス
確証バイアスとは、自分の考えを裏付ける情報ばかり集め、反対の情報を無視する心理。結果的に偏った判断をしやすくなる。仮に、先に信じていた情報が間違っていたとしても、自分の正しさを証明しようとしてしまう(認知的不協和)も干渉する。
権威性の法則
権威性の法則とは、専門家や有名人などの「権威ある人」の言葉を信じやすくなる傾向。判断を他人に委ねてしまう心理。とくに、危機的状況でわからないことが多いと、権威性のあるものを信じやすくなる。
恐怖訴求効果
恐怖訴求効果とは、恐怖を感じるメッセージに強く反応し、防衛的な行動を取りやすくなる心理。危機を強調する広告などで商品が売れやすくなる。現状の危機感を煽られると、人は促された解決策へ衝動的になりやすい。
認知的不協和
認知的不協和とは、自分の考えと行動が矛盾すると不快になり、それを解消しようと考えを変える心理。理想と現実が伴っていない時に、正当化や言い訳をしてしまうこと。
単純接触効果
単純接触効果とは、何度も見る・聞くうちに、その対象に好感を持ちやすくなる現象。広告やキャッチコピーでよく利用される。
スリーパー効果
スリーパー効果とは、最初は信頼できないと感じた情報でも、時間が経つと発信源を忘れ、内容だけを信じてしまう心理。時間の経過で情報の信頼度が逆転する現象。時間が経つにつれて、情報は記憶していても、情報元は忘れやすいため、信憑性が個人の判断に委ねられやすい。
真実性錯覚効果
真実性錯覚効果とは、同じ情報を何度も聞くと、それが真実であるかのように感じてしまう心理。内容の正確さよりも「聞き慣れている」ことが信頼につながる。
バンドワゴン効果
バンドワゴン効果とは、多くの人が支持していると、自分も同じように信じたり行動したりしたくなる心理。周囲の流れに乗ることで安心感を得ようとする傾向。自分の意見に自信がないときは、周囲の意見を尊重しやすい。
フレーミング効果
フレーミング効果とは、同じ情報でも「得する」「損する」といった表現の違いで判断が変わる心理。言い回し次第で印象が大きく変わる。
ステレオタイプ化
ステレオタイプ化とは、特定の集団に対して固定的なイメージを当てはめる心理。先入観による誤解を生みやすくなる。
アンカリング効果
アンカリング効果とは、最初に提示された情報(価格など)が基準となり、その後の判断に影響する心理。初期印象が大きな力を持つ。
感情ヒューリスティック
感情ヒューリスティックとは、理性よりも感情で判断してしまう心理。好き嫌いなどの印象が意思決定に強く影響すること。
希少性ヒューリスティック
希少性ヒューリスティックとは、数量限定など、手に入りにくいものをより価値があると感じる心理。「今だけ」という言葉に弱くなる。
なぜ人は、プロパガンダに騙されるのか?
「プロパガンダ」と聞くと、自分とはほど遠い話のように感じるかもしれないが、それこそが落とし穴である。
私たちが日常的に接する情報・メディア・広告・SNS投稿の中にも、プロパガンダ的な構造・仕組みが内在しているからだ。
だからこそ、ここでは「どういう心理を使って」「どういう手順やテクニックで」プロパガンダが働くかを見ていこうと思う。
手順1:感情への訴え+単純メッセージ
ポイントは「感情に働きかける」こと。
- 「恐怖」「怒り」「誇り」「愛国心」など、強い感情は受け手を理性的な吟味から離れさせ、「感じるまま」動かしやすくなる。
- メッセージは極力シンプルなものへ。例えば「○○させろ!」「△△こそ正義!」のように。複雑な議論より、ワンフレーズで覚えられるもののほうが大衆には届きやすい。
- 例:戦時ポスター、テレビCM、SNSでの短文・画像投稿など。反復されることで、受け手の心に定着する。
利用される心理現象
- 感情ヒューリスティック
- フレーミング効果
- 単純化バイアス
- 恐怖訴求効果
手順2:反復・接触回数を増やす
単にメッセージを出すだけでなく、何度も見せる・聞かせる。
- 同じスローガンやイメージを繰り返して提示すると、受け手は「聞いたことあるから正しいかも」「みんなも知ってるから信じていいかも」と感じ始める。
- また、媒体(テレビ・ラジオ・街頭・SNS)を複数使うことで、接触頻度を高め、受け手の記憶に残りやすくなる。
- ブログやSNSでは、似たメッセージをあちこちで散りばめる(コメント・いいね・シェアを通じる)ことで、繰り返し効果を高めることができる。
利用される心理現象
- 単純接触効果
- 真実性錯覚効果(反復バイアス)
- バンドワゴン効果
手順3:権威・証言・社会的証明の利用
受け手が「信じられる」と思い込んでいる「人物/情報/情報源」を提示。
- 「専門家」「有名人」「信頼できる機関」の証言を用いることで、説得力が増す(権威への訴え)。
- 「皆がこれを支持しています」という流れを作ることで、社会的証明・バンドワゴン効果が働く。さらに「あなたも入らないと置いていかれるかも」という心理を刺激する。
- ブログ記事・広告・SNSで「この多数派が支持」「○○専門家も言っている」と提示するのは、この手法。
利用される心理現象
- 権威性の法則
- バンドワゴン効果
- ハロー効果
- 社会的証明
手順4:情報選別・隠蔽・フレーミング
影響を与えるために「何を提示するか」「何を隠すか」「どう枠(フレーム)を作るか」を制限する。
- 有利な情報を強調し、不利な情報を隠したり無視したりする「カード・スタッキング」的手法。
- メッセージの枠(=フレーミング)を作ることで、受け手に「こういう見方しかない」という印象を与える。たとえば「我々/彼ら」という主語から「善/悪」という二元化など。
- また、機会が限られている、今手を打たなければ損という「希少性」を演出すると、衝動的な行動への動機付けが強まる。
利用される心理現象
- フレーミング効果
- 確証バイアス
- 希少性ヒューリスティック
- 認知的不協和
手順5:環境整備・反対意見の抑制
受け手が「反対意見を聞かない」「違う視点を検討しない」環境を作り、プロパガンダ完了。
- 情報源が一方的、代替の声がほとんど出てこない(あるいは出ても無視される)状況。
- 環境として「みんながこう思ってる」「これしか選択肢がない」と感じさせることで、受け手の疑念を抑えやする。
- そして、大衆が考えることを好まないのを利用し、もっともそうな倫理観で皆が納得できる主張をでっち上げる。
利用される心理現象
- 同調圧力
- 集団極性化
- 偽の合意効果
- スリーパー効果
なぜ人々は揺ぎ、間違いを支持するのか?

中央・中立とは、常に揺れ動く左右の狭間におり、バランスを保てる者のみが見れる普遍的な解だから。
中央・中立は、右から見れば左に見え、左から見れば右に見える。
だから大衆は、中央を理解することが難しく、単純明快で最もそうな情報を選んでしまう。
つまり「自分の側と異なる視点」を中立だと認識できず、敵対陣営の延長として捉えてしまうのだ。
これが誤情報が広がる最初の入口である。
偏りのある情報は、感情を刺激するため理解しやすく、仲間意識を強化するため安心感すら与える。
大衆はその“分かりやすさ”に惹かれ、複雑で多面的な中央の視点を拒絶する。
また、大衆心理は「私たちと彼ら」という二分構造を好む。
敵と味方がはっきりしていた方が、思考の負担が軽くなるからだ。
そこに間違った情報が混ざっていても、仲間の言葉は正しく聞こえ、反対意見は攻撃に見える。
結果として、誤った情報であっても集団内では一貫した“真実”として強化されていく。
さらに、大衆は揺れ動く世界を安定化させるために、単純な物語を求める。
複雑な背景や構造よりも、「悪いのはあの集団だ」「この情報こそ正しい」という直線的な説明に飛びつきやすい。
これにより、中央が示す多面的で冷静な分析は、感情に寄り添わない“冷たい立場”として排除されやすくなるのだ。
つまり、大衆が誤情報を支持してしまうのは、知識が不足しているからではなく、感情的に偏った世界の見方を選び続ける心理構造があるから。
中央の視点は、どちらからも裏切り者に見え、集団の結束欲求の前では常に少数派になる。
しかし、まさにその少数派の位置こそ、誤情報に染まらない唯一の視座となるのである。
2025/今起きていること

- 偏向報道
- SNS規制
偏向報道
偏向報道(へんこうほうどう)とは、本来“中立であるべき報道”が、特定の立場・意見・価値観に偏って情報を伝えること。ある事実を意図的に強調したり隠したりして、視聴者の考えを特定方向へ誘導する報道。
偏向報道の具体例
- 都合の良い部分だけを切り取る(切り取り報道):同じ出来事でも、ある部分だけを編集して放送すると“印象操作”になる。
- 反対意見をほぼ紹介しない:AとBがあるのに、Aだけを何度も放送すれば、視聴者はAを正しいと思う。
- 専門家・コメンテーターを特定方向の人だけにする:番組の雰囲気そのものが偏る。
- 言葉の選び方で誘導する:「問題視されている」「○○との批判が出ている」→ 実際には数件の意見でも“大勢が批判”のように見える。
- 事実より感情に訴える映像構成:「悲しい音楽・怒っている人の映像・不安を煽るナレーション」などは、視聴者の判断を鈍らせる。
なぜ偏向報道が起きるのか?
- スポンサー(広告主)の意向:テレビは広告収入で成立しているため、スポンサーが嫌がる方向の報道を避ける。
- 政治的な立ち位置:メディアごとに政治的傾向が存在することが多い。
- 視聴率を稼ぐための演出:不安・怒りは数字を取れるため、煽り気味になる。
- 編集権の問題:ニュースは“編集”という作業を必ず通り、編集者の価値観が必ず入り込む。
偏向報道の問題点
- 国民の判断が歪む:正確な情報でなく、“作られた印象”で考えるようになる。
- 社会の分断が進む:A派とB派が相互理解できず対立が激化する。
- 一部の権力が情報空間を支配する:特定の政治・企業・団体の都合が優先される。
- 大衆が「自分の意見」をもてなくなる:知らないうちに“誘導された意見”を自分の意見と思うようになる。
SNS規制
SNSの規制とは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上の投稿・情報・アカウントに対して、政府・企業・運営側が一定のルールや制限をかけることを指す。目的・対象・方法は国やプラットフォームによって異なるが、近年は日本でも議論が増えている。
例:
- 投稿削除
- アカウント凍結
- 規約違反の自動検出(AIによる監視)
- 政府による法的規制
- プラットフォームによる可視性の制御(シャドーバン)
SNS規制がされる理由
削除の背景は、法規制の強化とプラットフォームの自主対応の組み合わせです。デモ投稿は「表現の自由」の範囲内ですが、以下のように「問題視」されやすい。
- 誹謗中傷・名誉毀損対策(情プラ法の影響最大):デモのスローガン(例: 「辞めろ」「解体」)が候補者や公的機関の名誉を傷つけるとして、通報対象。第三者(政党や一般ユーザー)からの要請で削除が進む。2025年施行後、SNS事業者の対応速度が「14日以内」から「7日以内」に短縮され、即時性が上がった。
- 選挙・偽情報防止:自民党主導のガイドラインで、選挙期のデモ投稿が「デマ拡散」や「中傷」と認定されやすい。参院選後、少数与党の不安定さから、政府批判デモ(財務省・移民関連)が特に狙われ、収益停止で拡散を抑止。
- プライバシー・安全保護:デモ動画で参加者の顔(特に未成年)が映ると、自主削除や通報が増加。女子高生の事例のように、参加者自身が恐怖を感じて依頼するケース。
- 言論統制の疑い(SNS上の声):保守派ユーザーから「政府圧力」や「Xのアルゴリズム操作」の指摘。参政党支持者や移民反対派のアカウント凍結が7回以上報告され、「消し込み」として拡散。中国の影響(日中緊張期のデモ抑制)も疑われるが、証拠は薄い。
- プラットフォームのグローバルポリシー:Xはヘイトスピーチや暴力扇動を禁じ、日本法に準拠。災害・選挙時の偽情報ガイドで、デモの「過激化」投稿(例: 暴徒化誘導)が自動フィルタリング。
これらは「民主主義を守る」ための措置とされる一方、「表現の自由の侵害」との批判も強い。総務省の年次報告で、2025年上半期の削除件数は前年比2倍超。
SNS規制の具体例
削除はユーザー報告中心で、自動・手動のハイブリッド。
- 通報・報告システム:誰でも投稿を「誹謗中傷」「ヘイト」「プライバシー侵害」として報告できる。Xの場合、大量通報でアルゴリズムが優先審査。政党やインフルエンサーからの「第三者要請」が情プラ法で後押しされ、7日以内の判断。
- アカウント凍結・停止:繰り返し違反でアカウント全体をロック(例: 参政党系で7回凍結報告)。復活可能だが、時間と審査が必要。移民反対デモ主催者のように「不当凍結」が頻発。
- シャドウバン・非表示化:投稿が検索・TLに表示されにくくなる(RT数伸びない)。告知投稿で「100RT以下で止まる」事例多し。アルゴリズムが「低エンゲージメント」を検知し、自動適用。
- 収益停止・デモ化抑制:閲覧数連動の広告収益をカット。選挙デモ動画が「マネタイズ不可」になり、拡散意欲を削ぐ。
- 自主削除・モザイク処理:参加者依頼で動画編集。顔出しデモ(石破関連)で、ユーザー間で「削除お願い」呼びかけが広がる。
これらの方法は、XのAPIやAIツールで効率化されている。海外(ネパールSNS禁止デモ)のような全面規制ではないが、日本では「ソフトな統制」が進んでいる。
SNS規制は「プロパガンダ化」を招く
規制は建前では「安全のため」だが、実際には以下の懸念がある。
- 都合の悪い意見が見えなくなる
- 一部の情報だけが強調される
- 大衆の意見が方向づけられる(誘導される)
- 異論が消えることで“同調圧力”が強まる
つまり、テレビだけでなくSNSでも「プロパガンダ化」が進行し得るということ。
プロパガンダ対策:12の基本原則

- 情報の出どころ(元情報)を確認する
- 一次情報にアクセスする習慣をつける
- 感情が揺さぶられた瞬間を疑う
- 反対意見を必ず一度は読む
- 情報をすぐに拡散しない
- メディアの構造を理解する
- SNSアルゴリズムの偏りを自覚する
- 言葉のフレーミングを見抜く
- 統計・グラフのトリックを疑う
- 同調圧力に支配されていないか確認する
- 海外メディアを比較する
1|情報の「出どころ(元情報)」を確認する
プロパガンダは必ず、“誰かにとって都合の良い方向”に人を誘導する。
以下を必ずチェック:
- その情報はどこから来たのか?
- 発信者は誰か?(政党・団体・スポンサーなど)
- 画像の元ネタは?(切り取りの可能性)
特にテレビ・SNSは「文脈の切り取り」が多い。
2|一次情報(原文・公式資料)にアクセスする癖をつける
プロパガンダの多くは、“編集された二次情報”というフィルターを通している。
例:
- 記者会見 → 実際の動画を見る
- 政策ニュース → 公式文書やPDFを見る
- SNSの炎上 → 元の投稿を確認する
情報の“源泉”を見るだけで9割の誤解が消える。
3|「感情が揺さぶられた瞬間」を疑う
プロパガンダは必ず感情操作を使う。
- 不安
- 怒り
- 恐怖
- 正義感
- 同情
これらが強く動いたときは 「操作されている可能性がある」 と一度立ち止まること。
脳科学的にも、感情が強いと人は論理的判断が80%低下することが分かっている。
4|反対意見を必ず一度は読む
プロパガンダの手法のひとつは「反対意見を見えなくすること」。
そのため、対策としては逆をやる:
- 賛成派だけでなく、反対派の意見も読む
- 異なる政治的立場のSNSアカウントもフォロー
視野が広がれば “誘導” されにくくなる。
5|情報をすぐに拡散しない
偽情報・誘導情報は「拡散速度」が命。
逆にいえば、私たちが一拍置くことで誘導の効果は激減する。
- 怒りを感じても、一度深呼吸
- スマホを閉じる
- 冷静になってから共有する
たったこれだけでプロパガンダ耐性が大幅に向上する。
6|メディアの構造を理解する
テレビ・新聞・SNSの情報は中立ではなく、
- スポンサー
- 政治的立場
- プラットフォームの規約
- アルゴリズム(SNS)
によって偏る。
「偏るのが当たり前」という前提が身につくと、誘導されても気づきやすい。
7|SNSの「アルゴリズムの偏り」を自覚する
SNSはあなたの興味に合わせて情報を勝手に選び、
- 自分と同じ意見ばかりが表示される
- 反対側が“存在しない”ように見える
- 世界が単一の価値観で構成されているように錯覚する
これを“フィルターバブル”という。
アルゴリズムを抜ける方法:
- あえて興味のない分野の投稿を見る
- 自分と反対の立場の意見も読む
- いろんな国のニュースを見比べる
これだけで情報の「偏り」が見えるようになる。
8|言葉のフレーミングを見抜く
言葉の選び方には意図がある。
例:
- 「改革」 → 良いことのように聞こえる
- 「強化」 → 不安を煽る
- 「専門家が言うには〜」 → 権威への誘導
- 「国民の多くが懸念」 → 実際は少数の声
文章に隠れた“意図的なラベリング”を見る訓練をする。
9|統計・グラフの“トリック”を疑う
メディアがよく使う操作:
- グラフの軸を途中から始める
- 伸び率だけを強調する
- 平均値だけを使う
- ごく一部のデータだけを抽出
数字を使ったプロパガンダは強力なので要注意。
10|自分の思考が「同調圧力」に支配されていないか確認する
プロパガンダの最も強い武器は、
「周りが同じ意見だと思い込ませること」
である。
だからこそ、
- 「本当に自分の意見か?」
- 「周りの空気に流されていないか?」
を自問することが重要。
11|海外メディアを“比較”する
同じ事件でも、
- 日本メディア
- 欧州メディア
- アメリカメディア
- アジアの国際報道
では“全く別のストーリー”になることがある。
これは誘導を防ぐ最も強い武器。
12|プロパガンダの技術そのものを学ぶ
攻撃手法を知れば、防御力が急上昇する。
代表的な手法:
- 恐怖訴求
- スケープゴート(悪者づくり)
- 印象操作
- 感情先行の見出し
- 情報の切り取り
- フレーミング
- ステルスマーケティング
- 権威・専門家の利用
知識は最大の盾になる。
プロパガンダ対策まとめ:「思考の防御力」を上げること
プロパガンダは、“外からの操作”ではなく、内からの“気づかない操作”ゆえ恐ろしい。
だからこそ、
- 元情報を見る
- 感情が動いたら立ち止まる
- 異なる視点を見る
- アルゴリズムから距離を置く
これらの習慣が、最も強い“情報防御”になる。

