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系列位置効果=初頭効果・新近効果|伝える順番を変えるだけで受け取り方が180C°違う!?そのメカニズムについて解説。

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系列位置効果および初頭効果・親近効果とは、人間がある対象を評価するとき、最初か最後の印象によって、その後の判断を歪めてしまう心理現象

本記事では、その意味や原因、日常に潜んでいる具体例について解説していきます。

 

Contents

系列位置効果=初頭効果・新近効果とは

系列位置効果とは、人間が記憶をするとき、最初と最後が記憶に残りやすく、中間の記憶は残りづらくなるという心理現象

例:提示された情報や、いくつかの数字や単語を覚えようとするさい、最初と最後は解答率および正解率が高い反面、中間に提示されたものや情報は回答率および正解率も下がること。このように、人が記憶しようとするとき、提示される順番で覚えやすさや、記憶の定着の仕方が異なることを表した理論が系列位置効果です。

これは、19世紀にドイツ心理学者のヘルマン・エビングハウス氏によって命名された「初頭効果」と「新近効果」を表す記憶理論の1つ。

また、この理論における「最初の記憶を=初頭効果」「最後の記憶を=新近効果」といいます。

 

系列位置効果の実証実験

被験者に、30個ほどの無意味な単語を「見る・聞かせる」としたのち、提示した順にかかわらず、できるだけ多くの単語を書き出してもらったところ、最初と最後は回答率および正解率が高かったものの、その間の中間に出した単語の解答率および正解率は低かったという結果だった。

このように、最初と最後の記憶は残りやすい反面、中間の記憶は残りづらいのが系列位置効果です。

下記からは、心理学でも有名な効果である「初頭効果」と「新近効果」について詳しくみていきましょう。

 

 

 

初頭効果とは

初頭効果とは、人間がある対象を評価するさい、最初に与えられた情報が印象づけられ、その後の判断に影響を及ぼすという心理現象。

例:誰かを評価するさい「良いやつだけど、バカだよね」と褒めるより「バカだけど、良いやつだよね」と褒める方が印象は良くなること、また、最初に伝える情報が基準となりやすいこと。

初頭効果は、ポーランド出身の心理学者「ソロモン・アッシュ」氏が、1946年に提唱した心理効果で、「別名:プライマシー効果」とも呼ばれている。

このように、最初に与える情報によって、その後の判断(捉え方)に影響を与える心理を、初頭効果といいます。

 

 

 

新近効果とは

新近効果とは、人間がある対象を評価するさい、最後に与えられた情報が印象づけられ、その後の判断に影響を及ぼすという心理現象。

例:次の2択で人を評価するさい、どちらが好印象になるでしょうか。「1. 良いやつだけど、バカの人」と「2. バカだけど、良いやつの人」では、おおよそ「後者:2」のほうが好印象になること、また、最後のほうが印象に残りやすいこと。

新近効果は、アメリカ心理学者「ノーマン・ヘンリー・アンダーソン」氏が、1976年に提唱した心理効果で、「別名:リーセンシー効果・終末効果」とも呼ばれている。

このように、複数の選択肢をもつ場合、最後に提示された情報が印象に残り、その後の判断(捉え方)に影響を与える心理を、新近効果といいます。

 

初頭効果と新近効果の違いは?

初頭効果と新近効果は、若干の違いはあれど、基本的には同じ心理傾向をさします。

とはいえ、それぞれ異なる特徴もあるので、どのように違うのか見比べてみましょう。

初頭効果
  • 繋がった情報
  • 関心度が弱い情報
  • 長期的な記憶の定着

条件:会話のように繋げて情報を見るさいは、先に伝える情報が判断基準となりやすい。

具体例:人は第一印象が記憶に残りやすく、その後の評価も「第一印象」と同様にしやすくなる。

新近効果
  • 分離した情報
  • 関心が強い情報
  • 短期的な記憶の定着

条件:複数の対象を比較するとき、最後が印象に残りやすい。

具体例:面接などでは、後者のほうが印象に残りやすく記憶に定着しやすい。

このように、両者は「どのような条件・特徴で印象に残りやすいか?」といった点と、「記憶の定着の仕方が長期・短期に分かれる」という違いがあります。

結論

初頭効果:長期的に印象が残り、繋がった情報・関心度が弱いときに発動しやすい。

新近効果:短期的に印象が残り、複数の情報を比べるとき・関心度が強いときに発動しやすい。

 

 

 

系列位置効果=初頭効果と新近効果がおきる原因は?

系列位置効果および、初頭効果・新近効果がおきる原因は「記憶の仕組み(二重貯蔵モデル)」の部分にありますが、解説するには難しく、前提知識や1記事ぶんの内容量が必要となるため、大幅に割愛し、わかりやすくご説明します。

まず、記憶には「長期記憶」と「短期記憶」の2種類あり、最初覚えたものは短期記憶へいき、その後、意識の強さや反復度合いによって長期記憶へ定着しやすくなったりします。

また初頭効果と親近効果は、この記憶性質の違いが原因となっており、それぞれ具体的には下記のような仕組みで引き起こされやすくなります。

初頭効果

人間が情報を得ようとするとき、最初に得た情報は、記憶しようと意識したり無意識に反復するため、印象が残りやすくなります。またこのとき、無意識な反復を繰り返すため、長期記憶の部分に送られやすくなるのです。ゆえに初頭効果は、長期的に記憶に残りやすくなります。

新近効果

人間が情報を得ようとするとき、最後に得た情報は、短期記憶の部分に送られたばかりのため、印象が残りやすくなります。また、その前に得た情報は反復される反面、中間で得た情報にはその余地がありません。ゆえに、最後に出た単語だけが短期記憶に残り、中間は忘れることとなるのです。こうした理由から、親近効果は短期的な記憶の定着のみにとどまりやすくなります。

このように、記憶していく過程の違いによって、初頭効果・親近効果が引き起こされるわけです。

 

 

 

日常に潜む「初頭効果・新近効果」の具体例

ここでは、私たちの日常に「どのようにして潜んでいるのか?」をみていきましょう。

 

例:初頭効果

よく「第一印象が大切!」と聞くことはあると思います。

これは、いわゆる初頭効果が働くからなんですが、ほとんどの方は、理論を理解してなくとも、経験則からなる感覚でこのようなことを言っているのでしょう。

とはいえ、化学的な観点から見ても「第一印象が大切!」というのは正しい意見ですね。

 

例:新近効果

よく「終わり良ければ全て良し!」と聞くことがありますよね。

これにも、親近効果が働いており、またこれも、ほとんどの方は経験則からなる感覚で言ってるのでしょう。

とはいえ、初頭効果と同じく、科学的観点から見ても「終わりよければ全てよし!」は人間の認知において正しい意見となりますね。

 

 

 

まとめ

系列位置効果および初頭効果・親近効果とは、人間がある対象を評価するとき、最初か最後の印象によって、その後の判断を歪めてしまう心理現象

のり

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

本記事が、読者さんのお役に立てると幸いです。

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