バックファイア効果｜言えば言うほど逆効果！？あなたの正論が響かない訳とは？心理の意味や原因について解説。

バックファイア効果とは、他者からの反論を受けるほど、自分の意志や考えをより強くしてしまうこと。

本記事では、そんなバックファイア効果の意味や原因、実験内容や「バックファイア効果への反論」について解説していきます。

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バックファイア効果とは

実はこの心理現象、現段階では科学的な証明はされきっておらず、研究段階における理論です。

とはいえ、「確かにそうだな」と感覚的に思うことや、当サイトでも近しい理論、関連するであろう理論について解説しているため、納得できる現象ではないだろうか。

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バックファイア効果の由来

上記画像からもわかるように、バックファイア効果は「バックファイア（逆に向かう火）」と「人間の行動が逆になる」というイメージが重なることから由来しています。

　

２人の教授によって行われた実験

「ブレンドン・ニャン教授」と「ジェイソン・エイフラー教授」の２人による実験では、大学生を２つのグループに分け、次のような質問をしました。

大学生を2つのグループに分けて、最初のグループには「イラクに大量破壊兵器があるとしてイラク戦争に踏み切ったジョージ・ブッシュ元大統領を支持するニュース記事」を見せました。そして、2つ目のグループには同じ記事に加え「大量破壊兵器は見つからなかった」というCIAの報告書を読ませました。その後、各グループの学生に「『イラクは大量破壊兵器を確かに保有していたが、発見される前に廃棄したのだ』という説を支持しますか」と質問しました。その結果、2つ目のグループの方がより強くこの説を支持したとのこと。

引用元：Gigazine

このようにして、２人の教授は「バックファイア効果というものが存在する」と証明を試みました。

　

バックファイア効果の原因は？

１. 進化論

「進化論」という説では、人々が進化の過程において、ポジティブなことよりもネガティブなことを優先して考える必要があったため、バックファイア効果のような思考回路に至ると考えられるものです。

２. 防衛本能

「防衛本能」という説では、心の平安を保つために、ネガティブなことを肯定する心理作用が働くため、バックファイア効果のような言動に至るのではないか？と考えられるものです。

このように、現段階では「バックファイア効果は２つの理由で陥る」と推測されています。一方で、実はこの心理傾向に対して否定的な意見をもつ方も存在します。下記では、その根拠や内容といった理由について、深ぼった話しをみていきましょう。

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バックファイア効果に対する「シピット氏の反論」

エイミー・シピット氏は、バックファイア効果について次のように述べています。

確かに、バックファイア効果と呼べる傾向がまれに見られますが、広く一般的に当てはまるものだとは言えません。（和訳）

引用元：Amy Sippitt(Twitter)

その理由については、実証実験の内容が「２００名以下という少数の被験者および、偏った傾向がある人ばかりだったから」だと述べています。

確かに、実験をおこなった被験者は「２００名以下のアメリカの学生」でした。これでは、経験則や関連する心理傾向を考慮したとしても「証明できた（確実）」ということは難しいですね。

そのため、シピット氏は下記のように「もっと多くの研究が必要だ」とも発言しています。

Our worldview may still affect the extent to which a debunk might be effective. There’s also lots more to understand about what makes factchecking content particularly effective, e.g. with tone and language, and the formats we use – and how to ensure they have lasting effects.

— Amy Sippitt (@asippi) March 20, 2019

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まとめ

バックファイア効果とは、他者からの反論を受けるほど、自分の意志や考えをより強くしてしまうこと。