Nori logについて 詳細はコチラ

自己奉仕バイアス|あなたは大丈夫?「成功は自分、失敗は環境が原因」と本気で思うヤバい心理。

当サイトのコンテンツには広告が含まれる場合があります。
  • URLをコピーしました!

自己奉仕バイアスとは、「成功は自分、失敗は環境や他者のせいだ」と、本気で思い込んでしまう心理傾向をさします。

本記事では、そんな自己奉仕バイアスの意味や原因、具体例や対策方法について解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。

 

Contents

自己奉仕バイアスとは

自己奉仕バイアスとは、成功時は自身の能力のおかげとし、失敗時は他者や環境などの外的要因と思い込む心理現象です。

例:勝負事で、勝利すると「自身の実力や能力」と思い込み、敗北すると「外的要因によるものだ」とする行為など。このように、成功は自分、失敗は他者や環境のせいとする心理が、自己奉仕バイアスです。

また自己奉仕バイアスは、別名「セルフ・サービング・バイアス」とも呼ばれ「社会心理学」や「認知心理学」における用語の1つであり、認知バイアスの一種です。

 

自己奉仕バイアスが起きる原因

  1. 防衛機制
  2. 本能的欲求

1. 防衛機制

自己防衛とは、こころの平穏を保つ役割をになっているもので、不安やストレスといった精神的ダメージを解消するために備わっています

また、この防衛機制が働くことで「失敗を外的要因とする=防衛反応」となって表れるため、自己奉仕バイアスは発動します。

2. 本能的欲求

本能的欲求とは、人間に元から備わっている「自分は、正しくありたい・こんな評価を保っていたい・こう見られたい」という類いの欲求です

また、こうした無意識にある何かしらの欲が原因となって、自分の評価を気にしてしまうがゆえに、自己奉仕バイアスが起こりうるわけです。

 

 

 

自己奉仕バイアスの具体例

  1. スポーツ
  2. ビジネスシーン

 

1. スポーツ

例えば、自分が「部活でスポーツ」をしていたとします。すると、ある日の試合で1回戦を勝ち抜くことができました。またこの時「実力がついてきた」「練習を頑張ってきてよかった」といったように思うでしょう。

しかし、次の2回戦ではあっけなく敗北してしまいました。またこの時は「審判の誤審が多かったからだ」「お昼に食べ過ぎて、動けなかった」などと、自分の能力ではどうしようもなかったんじゃないか?と考え始めます。

このように、成功体験は自分、失敗は外部と思い込みやすくなるのが「自己奉仕バイアス」です。

 

2. ビジネスシーン

例えば、自分が「サラリーマン」だとします。ある日、これまで通らなかった自分の企画が、今回初めて通ることになりました。その時、これまで「資料を頑張って作成し続けてよかった」「思考と改善を繰り返した結果だ」などと思うでしょう。

一方で、次の提出した企画はとおるどころか、ダメ出しを受けてしまいました。するとこの時、最近は「頑張り過ぎて疲れていたからだ」「前回のものが良過ぎたから、悪いように錯覚してるに違いない」などというように、外的な要因を探しやすくなります。

このように、成功は自分、失敗は外部、そう思い込みやすくなるのが「自己奉仕バイアス」です。

 

 

 

自己奉仕バイアスの対策方法は?

  1. 原因を探さない
  2. 目的論で考える

 

1. 原因を探さない

自己奉仕バイアスに陥ると、無意識に外的要因を探し始めます。そのため、原因を探す行為を意識的にやめることで、自己奉仕バイアスの対策になります。

とはいえ、この方法は簡単なことではありません。なぜなら、人間は、理屈で動けるほど単純な生き物ではないからです。ですので、下記の「目的論」というもの使って、少しずつ、思考の癖を直していくことをオススメします。

 

2. 目的論で考える

目的論とは、物事における結果は「人間の目的から→言動を起こし→結果を説明する」という考え方で、アドラー心理学における理論の1つです。

この目的論で考えることにより、自己奉仕バイアスの対策になる理由としては「全ての結果において、自分の責任である」と思える自責思考が育つからです。

つまり、「全ての結果は、自分の目的から始まったことである」という理解や認識が常日頃できるため、無意識に外的要因を探す癖がなくなっていき、自己奉仕バイアスの脱却が可能になります。

そのため、上記2つを意識することで「自己奉仕バイアスの対策」になり、脱却することが可能になっていくでしょう。

 

 

 

まとめ

自己奉仕バイアスとは、「成功は自分、失敗は環境や他者のせいだ」と、本気で思い込んでしまう心理傾向をさします。

のり

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

本記事が、読者さんのお役に立てると幸いです。

Contents