現状維持バイアスとは、将来得すると分かっていてもなお、現状を維持し、変化を拒もうとする心理傾向です。
本記事では、その意味や原因、具体例や対策について解説していきます。
現状維持バイアスとは

現状維持バイアスとは、人間は将来的利益を感じても、変化を拒み現状を維持しようとする心理現象。変えた方が合理的に見えても、無意識に“今の状態”を選んでしまう傾向を指します。
例:
- 手数料の高い投資信託を長年保有し続けている
- 安い料金プランがあるのに、携帯会社を変えない
- 心身ともに疲弊している仕事や人間関係から離れられない
- 非効率な業務フローがあっても、組織全体で変えようとしない
現状維持バイアスとは、主に「社会心理学」や「認知心理学」における用語1つであり、認知バイアス(アンコンシャス・バイアス)の一種です。
現状維持バイアスと「慎重さ」の違い
よくある誤解として、「現状維持バイアス=慎重な性格」という混同があります。しかし、両者は必ずしも同じではありません。
- 慎重さ:情報を集め、リスクとリターンを丁寧に比較検討したうえで、「あえて変えない」ことを選ぶこと。
- 現状維持バイアス:十分な検討を行わず、ほとんど自動的に「変えない」方を選んでしまうこと。
つまり、慎重な判断は「考えた結果の現状維持」ですが、現状維持バイアスは「ほぼ無意識的な現状維持」です。この違いを理解しておくと、自分の行動を振り返るときに役立ちます。
「変えても損」「変えなくても損」な状況で強く出る
現状維持バイアスが特に強く現れやすいのは、
- どの選択肢にもメリット・デメリットがあり
- 結果が完全には予測できず
- 将来に関わる重要な選択である
という状況です。たとえば、
- 転職するか、今の会社に残るか
- マイホームを購入するか賃貸のままでいるか
- 大きな投資をするか現金で持ち続けるか
など、人生の分岐点では、まさにこのバイアスが顔を出します。そのため、現状維持バイアスを理解することは、「未来の自分に大きな影響を与える選択」をする上で非常に重要なのです。
現状維持バイアスの提唱者は?
提唱者と称される方は諸説あり、下記では2つの説をご紹介します。
1つめは、1988年に「リチャード・ゼックハウザー(Richard Zeckhauser)」氏と「ウィリアム・サミュエルソン(William O. Samuelson)」氏による論文(Status quo bias in decision-making:意思決定における現状維持バイアス)で提唱された理論とされています。
2つめは、1991年にレイモンド・ハートマン(Raymond Hartman)氏による「カリフォルニアの電力会社から電力供給を受けている人を対象に、現在の電気プランに対してより良いプラン別の選択肢を提示したところ、半分以上が現在のプランのまま選択を留めた」という実験から提唱されたと考えられています。
現状維持バイアスが起こる原因

- 本能
- 損失回避
- 慣れと安心感
- 不確実性回避
- 認知不可と意思決定コスト
- 自己正当化と一貫性の欲求
1. 本能
旧石器時代など(昔の人々)は、常に危険と隣り合わせの環境にいました。そのため、人は生き延びるために安全な状況を作り、その状態を維持することで生きながらえてきた。
この歴史を繰り返すうちに「人間には現在の状況に問題がなければ、その現状を維持しよう」といった楽を選ぶ生存本能が備わっていったと考えられます。
これを、現代では「いまの状況に問題がなければ、変えなくて良いよね」という感覚的なものとして残っているため、本能的に将来の向上を目指すより、現状を維持しようとする働きが生じるというわけです。
2. 損失回避
損失回避とは、人間は将来得することより、損の方にストレスを大きく感じてしまうため、損失を避けるための言動をする心理現象。
現状維持バイアスの根底にあるとされるのが、「損失回避(loss aversion)」です。プロスペクト理論によると、人は同じ量の利益と損失を比較したとき、損失の方をおよそ2倍強く感じるという傾向があります。
たとえば、
- 「1万円得する」喜びよりも
- 「1万円失う」痛みの方が、心理的インパクトが大きい
というイメージです。
変化するということは、新しい利益を得る可能性がある一方で、「今持っている安定や安心を失うかもしれない」というリスクを伴います。人はこの「失うかもしれない」という可能性に対して非常に敏感であるため、どうしても現状維持側に重心が傾きやすくなるのです。

慣れと安心感
慣れ親しみを好む傾向とは、人は慣れ親しんだものを好み、そうでない不確実で不明なよく知らない要素に対しては、不安を感じてしまうため「慣れ親しんだもの」を選ぶ傾向にあります。
心理学には「単純接触効果」という概念があります。同じ対象に繰り返し接することで、その対象への好意度が高まる現象です。
- 何度も通った店には親近感がわく
- 長く使っているブランドに愛着が湧く
- 慣れ親しんだ街や職場には安心感がある
こうした経験は誰にでもあるはずです。この「慣れによる安心感」は、現状維持バイアスを強める要因になります。未知の選択肢よりも、多少不満があっても慣れた環境の方が心理的には安心なのです。
不確実性回避
人間は、わからないものは過大に怖く感じる傾向を持っています。
変化したあとの世界は、完全に予測することができません。
- 転職先の人間関係はどうだろう?
- 新しい投資商品は本当に安全なのだろうか?
- 新システムを導入したら、むしろ混乱が増えるのではないか?
このような「どうなるかわからない」という不確実性に直面したとき、人はリスクを実際よりも大きく感じてしまうことが多いため、
- 確実にそこそこの成果が得られる現状
- うまくいけば大きな成果だが、失敗する可能性もある変化
という二択のとき、前者を選びやすくなります。
認知負荷と意思決定コスト
人間の脳は、「考えること自体がしんどい」と思う省エネ志向です。
複雑な情報を集め、比較し、将来を予測し、最適な選択肢を決める。こうしたプロセスには多大な認知的エネルギーが必要です。
しかし、日々の生活や仕事で疲れている中で、常に最適解を求め続けるのは現実的ではありません。そこで脳は、
- 「とりあえず今のままでいいや」
- 「前と同じ方法でやろう」
というショートカットを使いがちになります。これが現状維持バイアスの一部として表れます。
特に、選択肢が多すぎる場合には「決定麻痺(decision paralysis)」と呼ばれる状態が起こり、「決められないから、とりあえず現状のままで」という結論に落ち着きやすくなります。
自己正当化と一貫性の欲求
人は自分の過去の選択を正当化したい、という欲求を持っています。
- 今までこの会社で頑張ってきた
- ずっとこの金融商品に投資してきた
- このやり方で結果を出してきた
こうした歴史があると、
「今さら『間違っていたかもしれない』とは認めたくない」
という気持ちが働きます。そのため、
- 本当はもっと良い選択肢があると薄々わかっていても
- 過去の自分を否定したくないがために
現状を維持してしまうことがあります。これが「サンクコスト効果」や「一貫性バイアス」と結びつき、現状維持バイアスをさらに強化します。
他のバイアスとの関係:似ているけれど違う概念

- サンクコスト効果
- デフォルト効果
- 保守性バイアス
- 単純接触効果
現状維持バイアスは、ほかの認知バイアスや心理効果としばしば混同されます。ここでは、よく似た概念との違いを整理しておきます。
サンクコスト効果との違い
サンクコスト効果は、すでに回収不能なコスト(時間・お金・労力)に引きずられて、非合理的な意思決定をしてしまう現象を指します。
- すでに3年もこの会社で働いたのだから、辞めるのはもったいない
- チケット代を払ったライブだから、体調が悪くても無理して行く
といった行動が典型例です。
現状維持バイアスとサンクコスト効果は重なり合う部分も多いですが、
- サンクコスト効果:「過去に投じたコスト」への執着が中心
- 現状維持バイアス:「今の状態そのもの」を過大評価する傾向が中心
という違いがあります。もちろん、実際の意思決定場面では、両者が同時に働くことも少なくありません。
デフォルト効果との関係
デフォルト効果とは、あらかじめ設定されている選択肢を、人々が高い確率でそのまま受け入れてしまう現象です。
- 会員登録フォームで「メルマガ購読」が最初からオンになっていると、そのままにしがち
- 会社が用意した標準的な年金プランや保険プランから変更しない人が多い
といった例があります。
デフォルト効果は、より具体的な場面における現状維持バイアスの一種と考えることができます。つまり、
- 現状維持バイアス:より広い概念
- デフォルト効果:選択肢提示の仕方に関わる、現状維持バイアスの具体例
という関係です。
保守性バイアスとの違い
保守性バイアスは、新しい情報が入ってきても、自分の信念や先入観をあまり修正しない傾向を指します。
- 新しいデータが出ても、古い予測をあまり変えない
- 新しい証拠よりも、自分が以前から信じていることを優先する
現状維持バイアスは「行動の現状維持」に関するバイアスであるのに対して、保守性バイアスは「信念や確率予測の更新」に関するバイアスです。ただし、実務の場では、保守的な信念が現状維持的な行動を伴うことも多く、相互に関連し合っています。
単純接触効果との関係
単純接触効果は、先ほども触れたとおり、「繰り返し接した対象を好ましく感じる」という現象です。
これは、現状を好む傾向を強める要因のひとつですが、必ずしも意思決定の現場だけに限定されるものではありません。
- よく見る広告のブランドが好きになる
- 何度も顔を合わせる人に親近感を持つ
といった現象も含まれます。現状維持バイアスは、「現状」への単純接触効果が積み重なった結果として強まりやすい、と理解するとイメージしやすいでしょう。
現状維持バイアスの具体例

- お金・会計
- 生活習慣
- 人間関係
- 学習・成長
ここからは、現状維持バイアスが具体的にどのような形で現れるのか、日常生活のさまざまな場面を通して詳しく見ていきます。
1. お金・家計に関する例
携帯料金・サブスクの見直しをしない
通信費や動画・音楽配信サービスなどのサブスクは、一度契約するとそのまま放置されがちです。
- 「解約手続きが面倒そう」
- 「乗り換えでトラブルが起きたら嫌だ」
- 「とりあえず今のままで困ってはいない」
といった気持ちが、冷静な見直しを妨げます。その結果、
- ほとんど使っていないサブスクに毎月お金を払い続けている
- 他社に乗り換えれば数千円安くなるのに、何年も現状のまま
といった状況になってしまいます。
銀行口座や投資商品の放置
- 金利のほとんどつかない普通預金に大きな額を預けっぱなしにしている
- 高い手数料の投資信託を勧められるままに買って、そのまま十年以上見直していない
こうした行動も、情報収集や比較検討の手間、不確実性への不安から、現状維持バイアスが働いている例だと言えます。
2. 生活習慣に関する例
運動不足や睡眠不足を「いつか改善しよう」で終わらせる
- 医者から「運動するように」と言われる
- 睡眠時間が明らかに足りないとわかっている
それでも、
- 「今の生活リズムを崩したくない」
- 「仕事が落ち着いたら変えよう」
と先延ばしにしてしまうことはよくあります。
ここでの現状維持は、「今すぐ変えるコスト」や「変化に伴う違和感」を過大評価し、「改善しないことによる将来の健康リスク」を過小評価している状態とも言えます。
食生活や嗜好品の習慣
- 毎晩の飲酒習慣をやめられない
- コンビニやファストフード中心の食事を見直せない
これらの習慣も、一度根づくと「やめること」の心理的ハードルが高くなります。
- 長年続けてきた習慣への愛着
- 変化によるストレス
などが、現状維持バイアスを通じて行動を固定してしまいます。
3. 人間関係・ライフイベントに関する例
合わない人間関係から離れられない
- 会うといつも疲れてしまう友人
- 自分を尊重してくれない恋人やパートナー
そう感じていても、「一人になるのが不安」「長い付き合いだから」といった理由から、関係を変えられないことがあります。
ここでは、
- 変化した場合の不安(孤独感、周囲の反応)
- 過去の時間投資(サンクコスト)
などが組み合わさり、現状維持バイアスが強く働きます。
結婚・転職・引っ越しなどの大きな決断
人生の大きなイベントほど、不確実性とリスクが伴います。そのため、
- 結婚したいと思いながら、具体的な行動に踏み出せない
- 転職したい職種はあるが、情報収集や応募が先延ばしになる
- 本当は引っ越した方が生活しやすいとわかっているのに、手続きの負担を考えると動けない
といった状況が生まれます。重要な決断ほど、「失敗したときの後悔」が怖くなり、現状維持バイアスが強まるのです。
4. 学習・成長に関する例
新しいスキルや知識に挑戦しない
- 語学の勉強を始めたいと思っている
- プログラミングに興味がある
- 資格取得にチャレンジしたい
頭の中ではそう考えていても、「今の生活でも特に困っていないし」と行動に移さないケースは多々あります。これは、
- 時間と労力の投資が必要
- 続けられなかったときに自己嫌悪しそう
といった心理から、現状維持の選択が優先されていると考えられます。
慣れたやり方から抜け出せない
仕事や日常のタスクでも、
- 毎回同じ手順で資料を作る
- 昔からのノウハウに頼り続ける
といった形で、改善の余地があっても「いつも通り」のやり方に固執してしまうことがあります。これも、現状維持バイアスが静かに働いている例です。
現状維持バイアスのメリットとデメリット

ここまで読むと、現状維持バイアスは悪いもののように感じられるかもしれません。しかし、実際にはメリットも存在します。
メリット:心と行動の安定装置
- 認知資源の節約
- いつもすべての選択をゼロから検討していたら、脳は疲れ果ててしまいます。現状維持バイアスのおかげで、「いつも通り」の選択を自動的に行えるため、思考のエネルギーを節約できます。
- リスクの取りすぎを防ぐ
- 常に新しいものに飛びついていては、失敗や損失も増えます。現状維持バイアスは、変化のペースを緩めることで、過度なリスクテイクを防ぐ役割も果たしています。
- 心理的安定感の維持
- 生活や仕事が頻繁に大きく変化すると、人は強いストレスを感じます。ある程度「安定した日常」があることは、心の健康にとっても重要です。
デメリット:機会損失と停滞
一方で、現状維持バイアスが強すぎると、次のような問題が起こります。
- 成長機会の喪失
- 新しいスキル習得やキャリアチェンジ、挑戦的なプロジェクトなどを避け続けると、長期的な成長機会を失ってしまいます。
- 経済的な損失
- 料金プランや投資商品、保険などを見直さないことで、本来得られたはずの利益を逃し続ける可能性があります。
- 組織・社会の停滞
- 企業や社会全体が現状維持にとらわれると、変化する環境に対応できず、競争力を失ったり、問題を先送りしたりしてしまいます。
重要なのは、現状維持バイアスを「完全に無くそう」とするのではなく、メリットとデメリットのバランスを取りながら、うまく付き合っていくことです。
現状維持バイアスのセルフチェック

まずは、自分がどんな場面で現状維持バイアスに影響を受けやすいかを知ることから始めてみましょう。以下の質問に、直感で「はい」か「いいえ」で答えてみてください。
- 料金プランや保険、サブスクなどを「ここ数年見直していない」ものが複数ある
- 転職や独立を考えたことはあるが、「今のままでもなんとかなる」と行動に移していない
- 自分にとってストレスの大きい人間関係を、「付き合いだから」と続けている
- 健康診断で改善を勧められた項目があるが、特に生活は変えていない
- 新しいツールや技術に興味はあるが、「覚えるのが面倒」で敬遠している
- 会社やチームのルールに不満はあるが、「言っても変わらない」と考えて何もしていない
- 大きな買い物や投資などで、「もし失敗したら…」と考えると決断できない
- 「前からこうしているから」という理由だけで続けているやり方が、少なくとも1つは思い浮かぶ
- 将来のためにやった方がいいとわかっていることを、「そのうち」と先延ばしにしている
- 「このままの生活を10年続けたらどうなるか」を具体的に考えたことがあまりない
「はい」が多い項目ほど、その領域で現状維持バイアスの影響を強く受けている可能性があります。特に、
- やった方がいいと頭ではわかっている
- 具体的な行動には移していない
というパターンが繰り返されている場合、そこにはかなり強い現状維持バイアスが働いていると考えられます。
現状維持バイアスの対策方法とは

ここからは、現状維持バイアスに振り回されすぎないための具体的な工夫を紹介します。
「変えないことのコスト」を書き出す
人は「変えることのリスク」には敏感ですが、「変えないことのリスク」には鈍感です。そこで、紙やメモアプリを使って、次の4つを書き出してみましょう。
- 現状を維持した場合のメリット
- (例:今の会社に残るなら、慣れた人間関係・仕事内容で安心できる)
- 現状を維持した場合のデメリット
- (例:収入があまり上がらない、成長機会が少ない)
- 変化した場合のメリット
- (例:新しいスキルを身につけられる、年収アップの可能性)
- 変化した場合のデメリット
- (例:環境になじめないリスク、一時的なストレス)
特に意識的に時間をかけたいのは、②「現状を維持した場合のデメリット」です。これを書き出すことで、
「何もしない」ことも立派な選択であり、そこにもリスクやコストがある
という事実が可視化されます。
決断を「実験」として捉える
決断を「一発勝負のギャンブル」と捉えると、恐怖心が強まり、現状維持バイアスも強くなります。そこで、
- 「3ヶ月だけ試してみて、ダメなら戻す」
- 「まずは副業として小さく始めてみる」
- 「週1回だけ新しいルートで通勤してみる」
といったように、「期間限定の実験」として変化を試してみるのがおすすめです。
「戻ってこられる」「やめてもいい」と自分に許可を出すことで、変化への心理的ハードルはぐっと下がります。
選択肢を一気に変えない「部分リプレイス」の発想
現状と新しい選択肢を完全に入れ替えるのではなく、「一部だけ変えてみる」というアプローチも有効です。
- 通信会社はそのままにして、オプションサービスだけ見直す
- 現職を続けながら、別業界の勉強会やコミュニティに参加する
- 完全な引っ越しではなく、まずはマンスリーマンションや二拠点生活を試してみる
こうした「部分リプレイス」を通じて、新しい世界に少しずつ触れていくことで、現状維持バイアスの力を弱めつつ変化を取り込むことができます。
環境やデフォルト設定を変える
意志の力だけで現状維持バイアスに抗おうとするのは、あまり賢い戦い方ではありません。むしろ、環境やデフォルト設定を工夫して、「変化する方が楽」な状況をつくることが重要です。
- 給料が入ったら、自動的に積立投資に回るよう設定しておく
- 勉強したいなら、机の上からスマホを片づけ、参考書を開いた状態で置いておく
- 健康的な食品を取り出しやすい場所に、ジャンクフードを取り出しにくい場所に配置する
こうした工夫により、「いつも通りにしているだけで、自然と良い方向に現状が更新されていく」状態を作り出すことができます。
「将来の自分」を具体的にイメージする
現状維持バイアスは、「今この瞬間の安心」を重視するあまり、「将来の自分」のことを十分に考えないことで強まります。そこで、
- 5年後・10年後の自分の姿を、できるだけ具体的にイメージしてみる
- 現状を維持した場合の未来と、変化を選んだ場合の未来を比較してみる
といった「未来のシミュレーション」をしてみるのも有効です。将来像が具体的になるほど、「今、多少の不安を受け入れてでも変わる価値」が実感しやすくなります。
まとめ
現状維持バイアスとは、将来得すると分かっていてもなお、現状を維持し、変化を拒もうとする心理傾向です。
しかし、人生において時には挑戦し、新しいことに触れて成長していくことも重要なため、意識的に違うことをしていく考えも大切になるでしょう。
のりそれでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
本記事が、読者さんのお役に立てると幸いです。





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